美容や健康に気を遣う人たちの間で定着するスムージーは、不足しがちな栄養を効率よく取れたり、自分好みにカスタマイズできるのも魅力の一つ。

実は栄養価に優れたチンゲン菜はクセもなく、どんなフルーツとも相性がいいため、スムージーにはうってつけの野菜なんです!

今回は、通常のチンゲン菜よりも柔らかくて、えぐみもほとんどないベビーチンゲン菜を使い、美肌やアンチエイジングに効果的なレシピ、農家おすすめのスムージーを紹介します。

チンゲン菜は美容効果も期待できる中国野菜

 


生活習慣病予防に役立つ栄養素を多く含むチンゲン菜ですが、実は肌のキメを整えたり、美白効果を高めたりする美容効果も期待できます。

豊富に含まれるβ-カロテンは体内でビタミンAとして働く肌の健康に必要な栄養素の一つ。

また、野菜の中ではカルシウムを多く含むので骨粗しょう症予防にも有効です。

さらに、チンゲン菜をはじめとしたアブラナ科の植物に多く含まれる辛味成分であるイソチオシアネートの抗がん作用も注目されています。

栄養バランスがいい上、糖質量は100gあたり約0・8g。これはキャベツ(3・4g)やニンジン(6・5g)など野菜の中でも少なく、糖質制限中の人にも取り入れやすい食材と言えます。


朝の5分で簡単にできるスムージーレシピ5つを紹介

不足しがちな栄養が手軽に摂取できるスムージー。チンゲン菜と合わせてさまざまなフルーツや豆乳、甘酒などを加えることで、その効果をより高めることができます。


チンゲン菜とヨーグルトのスムージー(むくみと貧血)


 

【材料】

  • ベビーチンゲン菜 1株(チンゲン菜なら60g)
  • レモン 1/2個(種を取って皮ごと)
  • 無糖ヨーグルト 150g
  • 牛乳 大さじ2
  • はちみつ 大さじ2( 砂糖でも代用可能)

美容効果が高いレモンを入れた、夏の暑い日でも飲みやすいスムージーです。

実は、女性が不足しがちな鉄分を含むチンゲン菜。

血液中の赤血球の材料となるタンパク質を含むヨーグルトとビタミンCが豊富なレモンを一緒にとることで鉄の吸収率がアップします。

レモンは美肌づくりだけでなく疲労回復にも効果的。

栄養を多く含む皮ごとミキサーに入れるのがポイントなので、無農薬のものを選ぶのがベター。

チンゲン菜のカリウムには、体内の水分バランスを整え、塩分を排出する働きがあり、レモンとの組み合わせはむくみ対策にも効果的です。


チンゲン菜とゴールドキウイのスムージー(美肌)



【材料】

  • ベビーチンゲン菜 1株(チンゲン菜なら60g)
  • ゴールドキウイ  1/2個
  • お好みの豆乳  200ml
  • レモン汁  小さじ2
  • 砂糖または蜂蜜 お好みの量

紫外線を浴びやすいこの時期に気になるのが美肌。

黄色い果肉のゴールドキウイはシミやシワの改善などが期待できるビタミンCがグリーンキウイより豊富で、チンゲン菜と合わせることにより、さらなる効果を発揮してくれます。

キウイの皮にはポリフェノールがたくさん含まれているので、皮ごと使うのがおすすめ。

肌の調子を整える働きのある豆乳にレモン汁を加えれば、ヨーグルトのようなさっぱり感も生まれます。

フレッシュなキウイの甘味が程よい満足感を感じさせてくれる一杯です。


チンゲン菜と甘酒のスムージー(アンチエイジング)



【材料】

  • ベビーチンゲン菜 1株(チンゲン菜なら50g)
  • バナナ  1/2本
  • 米麹の甘酒  100ml
  • お好みの豆乳 100ml
  • アーモンド   10g
  • オリーブオイル 適量(最後かける)

アーモンドがアクセントになったデザートのような一杯。

チンゲン菜には抗酸化作用のあるβ-カロテンが豊富に含まれ、豆乳や最後にかけるオリーブオイルがその吸収を助けてくれます。

加えるアーモンドは、「若返りのビタミン」とも呼ばれるビタミンEの含有量が極めて高く、アンチエンジング食品として注目されています。

また、「飲む点滴」と言われる甘酒を入れることで、腸内環境を整え、美肌や疲労回復なども期待できます。

豆乳は、骨粗しょう症や更年期障害の予防に役立つとされ、特に女性に飲んでほしい一杯。

とろみのある舌触りは満足感も得られるので、おやつ感覚で飲むのもおすすめです。


農家おすすめのチンゲン菜たっぷりスムージー



【材料】

  • ベビーチンゲン菜 3~4株(チンゲン菜なら1〜2株)
  • リンゴジュース 400cc
  • バナナ 1本
  • はちみつ 大さじ1
  • レモン汁 大さじ1

実はカルシウムがほうれん草の約2倍あるチンゲン菜は、子どもたちにもぜひとってほしい野菜の一つ。

えぐみも少ないのでたっぷり入れても比較的飲みやすいグリーンスムージーが出来上がります。

リンゴジュースを使うことで、手軽に作れるのもママには嬉しいところ。

バナナがまろやかさと優しい甘味をプラスし、リンゴの爽やかな香りが鼻から抜ける飽きのこないスムージーです。

さっぱりしているので朝の目覚めにもちょうど良い一杯になっています。


チンゲン菜とバナナのココアスムージー(青臭さが苦手な人向け)



【材料】

  • ベビーチンゲン菜 1/2株(チンゲン菜なら30g)
  • バナナ  2本
  • ココアパウダー 大さじ1/2〜大さじ1
  • お好みの豆乳  200ml

どうしても青臭さが気になる人はココアを使ったスムージーはいかがでしょうか?

バナナの甘味で飲みやすく、ココアの香りも甘すぎないので抵抗なく飲めます。

もう少し甘さが欲しければ、ココアの代わりにチョコレートシロップを入れてみて。


保存は湿らせたキッチンペーパーに包んで冷蔵庫へ

 

チンゲン菜は乾燥に弱く、時間が経つと食感が損なわれてしまいます。

保存方法としては、水で濡らして絞ったキッチンペーパーでチンゲン菜を包み、ビニール袋に入れて冷蔵庫に入れておくのがおすすめ。

軽く茹でれば冷凍保存でひと月程度持ちます。


ベビーチンゲン菜なら大橋農園がおすすめ

今回レシピで使ったベビーチンゲン菜は、チンゲン菜の主力産地である愛知県の「大橋農園」(安城市)から取り寄せました。

カニガラや海藻、魚粉などを混ぜ、こだわり抜いた土で育ったベビーチンゲン菜は、繊維質が柔らかく、独特のえぐみも抑えられているので、野菜スティックのように生のままパクパクと食べられます。

スムージーにすることで、より手軽に栄養補給ができるので、それぞれの体質や生活に合わせた自分だけの一杯をぜひ探してみてください!